新発売されたAPO-LANTHAR 28mm F2 Asphericalのテストがてら、新都心のイルミネーションを撮影しました。
1/3段絞ってしまっていました。1枚撮って気づき、後は全て開放です。
後ボケはバブル気味ですね。
口径食の影響もそこそこあります。
作例ということで重箱の隅をつついていますが、高性能なレンズです。
よく見れば玉ボケの中は非球面レンズの影響で玉ねぎボケになっています。
樹皮の質感は流石アポランターといったところ。
フレアが出ていますが、保護フィルターを付けているので割り引いてお考え下さい。
解像力の高さが立体感の表現につながっています。
像高が本当に高いところのボケを見ると、非点収差の影響で菱形になっていますね。
色収差は全く感じられません。
寄せても解像力は維持されます。
実は28mmの単焦点を扱うのは久しぶりでしたが、違和感なく使えました。スマホで慣れているからですね。
標準の50mm、準広角の35mmときて、少し時間はかかりましたが、28mmのアポランターが登場しました。
ここまで細々したことを色々と申しましたが、高い解像力と色収差のなさにより、質感を表現することのできる高性能なレンズです。
28mmは伝統的な広角レンズの焦点距離ですが、ワイド化が進んだ今となっては、相対的に不人気な焦点距離のようです。 しかし歴史的にスナップ写真等で選好されてきた画角でもあり、少ないながらも根強いファンがいる焦点距離でもあります。
かくいう私も、28mmを好んでいる一人です。 広角レンズ特有のダイナミックさを生かしつつも構図の整理もしやすい、扱いやすい画角だと思います。 Eマウントユーザとして、28mmの高性能レンズを熱望してきました。
そしてFEシステムの誕生から12年、ようやく待ち焦がれていたレンズが登場しました。 まだ少し触っただけですが、期待を裏切らない描写力です。
コシナさんに感謝しつつ、このAPO-LANTHAR 28mm F2 Asphericalで撮影を楽しんでいきたいです。