開発しているBlueskyクライアントアプリbsky-sh-cli (Bluesky in the shell)の新バージョンv0.7.0をリリースしました。この記事では本リリースに関して補足情報を記載します。

ポストテキスト内のURL短縮対応

詳しくは以前の記事「BlueskyアプリのURL短縮」に記述していますが、ポストするテキスト内にURLが含まれている場合、公式を含む多くのクライアントではURLの一部を省略することによりポスト表示時の冗長さを省いたり、サイズ制限への抵触を緩和しています。

例：https://example.com/aa/bb/cc/dd/ee/ff　→　example.com/aa/bb/cc/dd/ee...

本リリースではこのURL短縮に対応しています。

なお本クライアントでは、URL短縮に関して以下のオプションを提供しています。

• --url <表示モード>（post/posts/reply/quoteコマンド）

<表示モード>に指定する文字列	URL表示方法
omit-tail	URLが一定以上の長さの場合、末尾部分を省略する短縮を行います。--urlオプションを指定しない場合のデフォルトになります。
omit-middle	URLが一定以上の長さの場合、中間部分を省略する短縮を行います。
full	URLを短縮せず指定された通りにします。ただし表示するクライアントによっては短縮表示されます。

（参考：コマンドラインリファレンス）

omit-tailでは、公式クライアントに似た挙動（一定の長さを超えるとURL末尾付近が省略）になります。

omit-middleでは、URLのホスト部分とパスの最下位を残し、中間を省略します。省略しても一定の長さを超える場合は、末尾をさらに省略します。閲覧者がURLを見て判断する際に、ホスト名とパス最下位が重要であろうとの考えからこのオプションを設けました。ただBlueskyの仕様上クライアントでURL表示文字列と実URLの対応はいかようにもできるので、リンク先URLの確認はいずれにせよ必要ですが…

bsky-sh-cli	公式クライアント	TOKIMEKI

fullでは、短縮を行わずに指定通りの内容になります。ただし公式クライアントではポスト中のテキストデータに関わらず短縮して表示が行われます。

bsky-sh-cli	公式クライアント	TOKIMEKI

ポストテキスト内のハッシュタグ対応

ポストテキスト中に「#」で始まる空白で区切られる文字列を、いわゆるハッシュタグとして処理します。

（スクリーンショットを撮っているうちにハッシュタグのレンダリング（リンクのように括りだし表示）するのを忘れているのに気づいた…次リリースで…）

bsky-sh-cli	公式クライアント	TOKIMEKI

ポスト表示日時フィールドをcreatedAtからindexedAtに変更

これまでポスト日時をcreatedAtから取得した値を表示していましたが、indexedAtに変更しました。

なおドキュメント化していませんがホームディレクトリに配置した.bsky_sh_cli_rcファイル内でカスタマイズすることが可能です（以下の2行目のコメントアウトを解除して$INDEXED_ATを$CREATED_ATに変更）。

# template for head field in post
#BSKYSHCLI_VIEW_TEMPLATE_POST_HEAD='\($AUTHOR_DISPLAYNAME)  @\($AUTHOR_HANDLE)  \($INDEXED_AT)'