双眼鏡※で観て楽しい天体の情報です。 双眼鏡で星空を眺めるときは、三脚に載せるのがおすすめです。
※口径30~70mm程度の、手で持てる双眼鏡を想定しています。大型の対空双眼鏡などは念頭に置いていません。あしからず
秋の星々
まだまだ暑いですが、星空は季節が進んでいます。
秋の大四辺形
- ひとことコメント:秋の訪れを感じましょう
- 推奨倍率:2倍
夏と冬の星々に挟まれて寂しい秋の星々ですが、その中で数少ない目立つアステリズムが秋の大四辺形です。 二等星と三等星で構成されているため、都市部だと2倍の星座ビノを使用するのがおすすめです。
マルカブとシェアトを結ぶ線を伸ばしていくと、下の方に秋の一等星、フォーマルハウトにたどり着きます。
アンドロメダ大星雲
- ひとことコメント:見えることに意義があります
- 推奨倍率:8倍程度
アンドロメダ座の3つの2等星、アルフェラッツ、ミラク、アルマクを結ぶ直線に対する垂線をミラクに落とすと、垂線の上にアンドロメダ座μ星があります。 ミラク、μ星、アンドロメダ大星雲の順に並んでいるので、その辺りを双眼鏡で眺めていると、M31アンドロメダ大星雲が見えてきます。
星雲の観望には条件が重要で、空が暗い場所でないとみられません。 都市部の光害を避けられる場所で眺めましょう。
冬の星々
いよいよ冬の星座を楽しむことができる時期になりました。
すばる(プレアデス星団)
- ひとことコメント:双眼鏡で見てこれほど楽しい天体はありません
- 推奨倍率:10倍程度
先月から明け方に昇っていたすばるですが、9月になり、いよいよ日界頃に昇ってくるようになりました。 すばるは双眼鏡での観望に最も適した天体の1つです。楽しみましょう。
アルデバランとヒアデス星団
- 推奨倍率:10倍程度
すばるの近くで輝く一等星がアルデバランです。アルデバランの近傍にはヒアデス星団が広がります。 こちらも双眼鏡での観望に適した天体です。
金星とプレセペ星団
- ひとことコメント:すみません、記事公開時点で終わってしまっています
- 推奨倍率:10倍程度
今の金星は明けの明星です。8/31~9/2頃はプレセペ星団と接近します。10倍の双眼鏡だと同時に収めることができると思います。 もちろんプレセペ星団単体の観望もおすすめです。
ベテルギウス
- 推奨倍率:何倍でも
肉眼でも色が分かるベテルギウスですが、双眼鏡で覗くと、より鮮やかな赤色が見られます。
オリオン大星雲
- ひとことコメント:見えることに意義があります
- 推奨倍率:8倍程度
オリオンの小三つ星に存在するM42オリオン大星雲は導入も容易で、双眼鏡で容易に見つけることができます。 アンドロメダ大星雲同様、光の染みのように見えます。
ミルファクとMel.20
- 推奨倍率:7倍以上
ペルセウス座α星のミルファクを取り巻くように散開星団が広がっています。 ペルセウス座の散開星団だと一般に二重星団が人気ですが、双眼鏡ではこちらのほうがおすすめです。
夏の星々
8月に引き続き、はくちょう座やこと座、わし座を楽しむことができます。 (省略します)
太陽系の星々
皆既月食(9月8日未明~明け方)
- ひとことコメント:赤い月を楽しみましょう
- 推奨倍率:10倍以上
9月8日には皆既月食が起こります。 月の観望には40倍程度の望遠鏡が望ましいですが、高倍率の双眼鏡でも十分に楽しめます。
木星とガリレオ衛星
- ひとことコメント:木星とガリレオ衛星が4つ並んでいる姿は、何度見てもよいものです
- 推奨倍率:15倍以上
合で観られない時期を抜けて、木星が昇ってくるようになりました。 高倍率の双眼鏡であれば、ガリレオ衛星も4つ全て確認できます。
土星
- 推奨倍率:何倍でも(大型の対空双眼鏡であれば30倍~)
土星は9月21日に衝を迎え、一番見やすい時期になっています。 ただ、20倍の双眼鏡でも土星の輪はわからないので、木星のほうが見ていて楽しいです。 望遠鏡や、大型の対空双眼鏡での観望をお勧めします。 土星最大の衛星タイタンの視等級は8等なので、5~6等のガリレオ衛星とは異なり、双眼鏡を使用しても条件が悪いと観られません。
月と金星、レグルスが接近(9月20日の明け方)
- 推奨倍率:8倍以下
月と金星、レグルスが接近して、双眼鏡の視界に収めることができます。
月と土星が接近(9月8日~9月9日の夜)
- 推奨倍率:8倍以下
月と土星が接近して、双眼鏡の視界に収めることができます。