G・K・チェスタトン著、村崎敏郎訳。人間の消滅現象(神隠し)を研究するオープンショウ教授の下にプリングルと名乗る奇妙な宣教師が訪ねてきた。彼は西アフリカで人間の消滅現象を目にしたのだと言う。原因は一冊の本、その本の中身を垣間見た者はいずことも知れず消えてしまうらしい。始めは教授も半信半疑だったが、やがて信じざるを得ない事態となっていく…。人間の想像力と論理的思考に挑む快作。古書の表紙に書かれている文章が明らかになる下りがシンプルに不気味で良い。
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読み進めるとわかるが、実際の主人公は教授とは別の人物であり、チェスタトンは彼を主役に数編の小説を著している。本作もそのひとつ。