蘭郁二郎著。千里眼を題材とした短い話。未来を予知する「声」を聞くようになった人間がどうなるか。普通の人であればさぞ愉快と思うだろうが…。怖くはないが、結末がHPLの怪奇小説に通じるものがあって面白い。なお、作中にある「銀座の火事」とは1932年の白木屋大火を指すものと思われる。 https://www.aozora.gr.jp/cards/000325/files/43429_24876.html
千日デパート然り、デパート火災は怪談の定番ではあるが、都市伝説の領域なのでここでは語らない。 また「千里眼」とは元来、千里も先の出来事を知ることができる仏教由来の能力で、転じて隠匿された物品を看破する透視能力や、未来の出来事を知る予知能力などを指すこともあるようだ。透視能力の方は「リング」の貞子のモデルと思われる御船千鶴子の「千里眼事件」で非常に有名。ちなみに「貞子」の名は高橋貞子が由来と思われる。