Blueskyが掲げる理念「Public Conversation」(以下、p-Conv)の可能性をさらに深掘りしたい。
現状では、Jayが想定しているp-Convとは以下のような状態を指すと考えられる(推測)。
- 任意の投稿に対してLikeやリプライといったリアクションが付くこと。
しかし、この定義は「弱い」と言わざるを得ない。是非の問題ではなく、強度の観点で見ると極めて不十分であるからだ。
ここで、p-Convを定義するためのいくつかの条件を検討したい。
- 投稿に具体的な用件があるか。
- 双方向性(応答性)が存在するか、あるいは非対称的な関係なのか。
ソーシャルプラットフォームにおける公開されたテキストは、それが独白であれPRであれ、「Public Writing」として捉えられる。一方、それを読む行為は単なる「Reading」に留まる。これに対するリアクションは応答の一形態ではあるが、双方向的な関係を十全に生むには至らない。
物理的な対話のアナロジーを用いると、会話にはそもそも双方向性が内在し、応答を求める行為としての「フック」が必要だ。さらに、会話には通常、何らかの用件が存在することが求められる。
これに対して、現状のp-Convは会話として非常に弱い形式にとどまっている。ただし、こうした「弱いネットワーク」は、全体の投稿量を増やし、フィードを活性化するには適している場合もあるだろう。とはいえ、ネットワーク全体をより充実させ、例えば「うどんパソコン伝説」(双方向通信ネットワークの中でロングテール情報が必要な人に届く状態)を実現するためには、次の条件を満たす「強いp-Conv」が必要だ。
- 用件があり、双方向的かつ応答性が高い、そして話しかけが行われる。
これを実現するには、スターやセレブリティの投稿に群がるリプライツリーではなく、一般のユーザーが誰かに宛てて投稿する(すなわちメンションする)行為が鍵となる。
そして、この視点を導入することで、これにより、ソーシャル・メディアの本質が「演劇」であることが、いよいよ明らかになっていくだろう。この点についてはまた改めて考えたい。
以下に、見本を掲げる。ハッピーアドベント!
例:
Yo. ブルスコしてるかい?
@bisn.ucho-ten.net
— Nighthaven⛺︎ (@moja.blue) December 3, 2024 at 8:10 AM