お一人様Fediverse鯖を再始動した話
ATProtocolからこんにちは。桃色豆腐です。 ActivityPub上ではいま みすほわいと というMisskeyサーバーに間借りしています。
Misskeyに対しての若干のお気持ち表明を含んでいるのでご注意ください。
この記事はFediverse (2) Advent Calendar 2025 の19日目です。(遅延提出)
サーバー不調で自鯖をサ終した話
今は昔、サーバーの知識などほとんどなかった私は適当に立てたProxmox上のLinuxで直接Misskeyを動かしていました。
しかし、適当な管理のもとで遊び倒していた結果、なぜか他鯖からデータがうまく受け取れなくなり、度重なる不慮の停電によるデータベースの破損も相まって、1,2年前に終了してしまいました。
そこから今まで、Fediverse上の私はみすほわいとに間借りするかたちで続いていました。
現在サーバー建設中
さて、今記事の本題は新しいFediverse鯖を立てている話なわけです。
最近、満を持して新しいミニpcを簡単なk8sノードとしてサーバー化しつつ、そのなかでFediverseサーバーをたてているので、その話を書かせていただきます。
なお、サーバーが居室に置かれている都合で、他鯖への照会時のIPアドレス露出対策が済んでいないため、残念ながらまだ表立って接続していません。 (本当は全て動き出して、ちゃんと公開してから記事も出すつもりでしたが来年になりそうなので…)
MisskeyよりMastodonを選んだわけ
旧鯖ではmisskeyをホストしていたのですが今回はMastodon(のフォーク)を使用することにしました。
端的に言ってしまえば Misskeyの機能やスタイルが自分に合わなかった というだけなのですが、記事のかさ増しのため 備忘録を兼ねてここに残したいと思います。
1. 落ち着ける場所
理由の1つ目は落ち着ける、という点です
MisskeyはMFM(独自の装飾記法)やアバターの飾りなどをはじめとした、非常に元気のよい様子を見せてくれます。
これに対してMastodonでは非常にシンプルでゆっくりしても大丈夫な雰囲気を感じさせてくれます。(私のTLに流れてくる範囲でですが)
それほどの年齢でもないはずなのに、最近元気なUIに疲れるようになってしまったようです。
2. Fediverseという思想
2つ目は思想の問題です。
Misskeyは確かにActivityPubのサーバー間通信に対応をしています。 しかしながら、UIや機能面からはサーバー内コミュニティでの完結を目指しているように、感じられました。
この点で、より連合という仕組みに注力しているMastodon系列のほうが、私には合っているように見えます。
もちろん、積極的に探せばMastodonよりよいものが見つかる可能性もありますが、使用者の多さや、話を聞く数の多さ、これらも私には一つの魅力なのです。
3. 機能のシンプルさ
リソース消費の面では、まだFediverseの投稿を受け取っておらず、過去の消費量も覚えていないため明確に差は示せません。
しかしながら、機能量の適切さでMastodonの方が自分に合っているように感じます。
自分一人では使いこなせないチャンネル機能やページ機能、お一人様では遊び相手のいないゲームが2つくらい同梱されているのは、私にとってどう考えても無用の長物です。
何が入っていてどんな事が行われているのか、場合によっては中身を自分で弄ってみたい、そんなタイプの自分にはコチラのほうが似合っている気がしてきます。
目標: バックアップがんばる
少し現実の話に戻ります
結局Mastodonを立てたとしても、インフラ側が変わらないままであれば(寿命が長いとはいえ)またサ終につながることでしょう
しかし、そうは言ってもまだまだ若葉な自宅サーバー。大きな無停電電源を置くにはまだ早いように感じますし、ネットワークやハードウェアはそれなりに貧弱です。
ですからこのサーバーでは、ハードウェアが壊れても復旧できるようにする、を目指すことにしています。
Postgresqlのバックアップ
まずはデータベースとして使用しているPostgresqlでは、PITRが可能なようにWALデータもバックアップするように設定しています。
具体的にはCNPGでPostgresqlをデプロイしているため、Barman Cloud CNPG-I pluginを使用してWALデータの収集と定期的なベースバックアップを行なっています。
バックアップの転送
また、当たり前かもしれませんが、このデータベースのバックアップとアップロードされたファイル類は、ローカルだけではなくリモートにも保管しています。
仕組み自体は簡単でローカルで一度バックアップを集める場所を用意し、そこからリモートへとrcloneを利用して転送を行っています。
このローカルの集約部分は単一障害点になってしまっていますが、これは監視によってなるべくすぐに対応できるように準備しています。
[締め]
というわけで、かつて自鯖を終了させた人間が、懲りずに、今度はMastodonで、お一人様サーバーを構築し始めた話でした。
そしてActivityPub鯖を立て、こんな記事を書いている私ですが、「私がActivityPubよりAT Protocolに惹かれた理由」などという記事を投稿しております。 もしよろしければこちらもお読みいただけると幸いです。 (みんなActivityPubの話をしているなかでATProtocolの話をする勇気はなかった…)
遅刻記事にもかかわらずここまでお読みいただき、ありがとうございました。