6月に読んだ本についてまとめます。
今月はコロナに本を読む時間や体力を奪われました。
代わりに漫画をたくさん読んだので、ざっくり感想を書いていきます。
ピエールバイヤール 『読んでない本について堂々と語る方法』
ピエールバイヤール『読んでない本について堂々と語る方法』 本屋で平積みされていて表紙は何度も見たことがあるが読んだことはない本や、誰もが知ってる古典的名著でなんとなくあらすじだけ知っているが読んだことはない本について、人に「読んでない」というのに、ちょっとだけ恥ずかしい気持ちになることはないだろうか。 この本の著者は、読んだことがない本について語ることは少しも恥ずかしいことではないと主張する。 そもそも「本を読んだ」と「本を読んでいない」の状態はグラデーションがあり、「読んだが忘れてしまった」「読んでないが人から聞いた」というような様々な状態を取りうる。
— Luna MURE (@mureluna.bsky.social) Jun 28, 2024 at 20:28
著者のこと、フランス版の若林だと思っていて、論理的なのにでユーモアがあってめちゃくちゃ面白かった。
訳者(大浦 康介 さん)の文章も、原著のユーモアを日本語にしてもおかしくないように工夫がされているのだと思う。
それこそ翻訳本は元の言語で読むことなんてほとんどないし、訳されている時点で本当に「読んだ」ことになるのかは疑問である。
冨樫義博 『HUNTER×HUNTER』
上坂あゆみのポッドキャストのリスナーなのだが、キャラソンが面白いという話だったので読んでみた。(もう#64なのね... なかなか追いつかせてくれない)
読むまではふーんという感じだったけど、たしかにヒソカとミトさんのデュエットは変だった(笑)
好きな場面は、グリードアイランド編のドッチボールの場面(17巻)で、ゴンとキルアとヒソカがレイザーの剛速球をキャッチするところで、
ゴンが止め、ヒソカが覆い、キルアが支える!!
やっぱり敵との共闘はわかっていても熱い。
コミックの既刊分はすべて読み切ってしまったので、富樫が働くのを待つしかない。
富樫の腰が早く良くなりますように。
ヤマシタトモコ 『異国日記』
死んだ姉の一人娘と同居する小説家の女性の話。
主人公の槙生を含め作品全体がすごく現代的というか、社会通念とか常識を押し付けず、自立を重んじている雰囲気がある。
わたしは、個人的に好きで設定が似ている『うさぎドロップ』や『放浪息子』を思い浮かべてしまい、それらの漫画を読んだときの感動とまではいかなかった。
あと、明かされない謎(死んだ姉が1年留年している?? 姉はなぜ結婚した?? 朝の自分探しは終わったのか??など)が多い。
真面目な姉がなぜ留年して高校に通っていたのか考えると、明かされていない物語が見えそうではある。
槙生とぶつかることが多かったようだが、年の差は4,5歳くらい?(見た目小学生の槙生が見た目高校生くらいの姉に少女漫画を貸そうとして、そんなものは読まないと断られていた。)あるのであれば、そこまで嫌う必要あったのか。
自分にはこのぐらい年の離れた妹がいるが、このくらいの年の差がある兄弟だと、お互い不干渉になりそうだと思う。
石川雅之『もやしもん』
再再再読くらいしている。何回読んでも面白い。
やっぱり2巻の農大祭り編や、6巻のフランス編が川浜&美里の先輩コンビが活躍して嬉しいし、テンポが良くて面白い。
BSマンが夜話のもやし回を見ると作家にも好評のようで、内田春菊が自作のオリゼーを胸に刺していて、愛されているなと思った。
大月隆寛が「体の表に興味ないんじゃない、この人」と言っていてすごく腹落ちした。
たしかに、やたら後ろ姿が多いし、及川も長谷川さんもショーパンばっかり履いているわと思った。
もやしは1/3が農大の話で、1/3が女の子の話、残りの1/3で菌の話をするイメージで、売りにする設定って意外とこのくらいの分量でもなんとかなるんだなと思ったり。