・阿喃那(アナンナ)「万古不滅の創、苦難の揺り籠」
最初の呪いであり、最初の源石。アナンナの伝説はサルカズ、引いてはティカズに由来する。
ティカズの血を用いる事で数千年の時を経ても、この大地に出現させる事が可能。
軍事委員会はザ・シャードを目印として「アナンナ」の召喚を目論み、最終的にテレシスの手に渡った。
アナンナの周囲に近づくとテラの住民達は急速に鉱石化していく。
・サルカズの血脈
サルカズの血脈は直接的に源石を拡散させ、サルカズの血脈も源石に含まれる「情報」によって強化される。聴罪師はこの血脈と源石の関係を用いての強化を得意とする。
・サルース
あらゆるサルカズの血脈を融合させたキメラ。
・レム・ビリトン事件
14章時間軸である1098年8月頃の時点で既にフェンが腹部に傷を受けているので、これよりも更に前。1097年11月~1098年8月までの間?(そもそも腹部の傷がレム・ビリトン事件の際に着いたものなのかすら不明)
・喀利喀(Qalid'čoa)
魔王クイサルトゥシュタの従者。聴罪師の実験の失敗作。「負碑者」「八英雄」「十一の勇士」の墓を守る番人。喀利喀が守る墓にはクイロンの剣も安置されている。
・ウィシャデルの武器
サルカズ達の墓に置かれていた亡き英雄達の神器。内在化した宇宙にてアーミヤの力を用いてレヴァナントの魂を武器に入れ込んだ。
・諸王の息のルーツ
「過去と未来の王(ルガサルグス)」が歴史の舞台にすらいなかった時代にサルゴン南方から探検隊が持ってきた秘宝。元々は剣では無く、剣の形すらしていないものではあったが、一定の空間内の源石結晶の拡散を抑える事が出来る力を持っていた。
天災から生き残った人々はこの秘宝を剣の形へと鋳造し、勇気の象徴として、ルガサルグスに献上。
アスラン・パシャである加沙姆什がヴィクトリアに諸王の息吹として持ち込んだのは737年。
ケルシーが初めて諸王の息吹を見たのはサルゴン万王の宮殿の奥。
数十年後に加沙姆什の孫がヴィクトリアの初代獅子王となる。
諸王の息は過去に何回も破壊と鋳造が繰り返されている。天災を防ぐ事が出来る原理は未だよく分かっていない。
諸王の息は剣座と組み合わせる事でようやく力を発揮するが、諸王の間にある剣座は既に破壊されており、現状ではカスター公爵の高速戦艦に置かれている剣座しか機能していない。
・諸王の息の力
実際の諸王の息には天災を切り裂くような力は無く、あくまでも一つの都市を天災から防ぐ程度の力しか無いため、都市防衛装置の一つに過ぎない。また、当時はあまり源石が普遍的な時代では無かったため、現在とは事情も異なる。
「アナンナ」をしばらく止める事は出来るが、直接的に源石の活動を抑制する事は出来ない。
・諸王の息の意味
栄光が沈む事の無い国からすれば征服するに値する敵が存在しないという王達の嘆きから。
・聴罪師のキメラ
ウェンディゴの角、アンズーリシックの体、炎魔の炎を持つ。
・源石
源石は「アナンナ」の作用によって、よりその本質的なものに近付いていき、加速度的に全ての生物と死物と同化、同化した状態で情報として封じ込める。源石は独自の構造を用いて情報のみを蓄積させる。つまり、この時点で源石と同化した個体は本来の生命としての形態を失い、分解が発生する。
同化とはこのプロセスを極限にまで圧縮する事であり、鉱石病による崩壊もこれに順ずる。
ロドスの技術はあくまでも体細胞と源石の融合を遅らせる事しか出来ず、真に源石を遮断する方法は確立していない。
手に入れた情報を元に様々な世界を複製して生み出す事が可能。劇中ではドクターの潜在意識の奥底にある期待と後悔が残る思考を補填する形でドクターが求める世界を複製して生み出した。
源石は自身の中に内在化した宇宙を作り出す事が可能。内在化した宇宙の中には源石の海が存在しているが、既存の法則が通用せず、源石反応(ここではWの源石爆弾による爆発)が発生しない。また、Mon3trを召喚する事も出来ない。
つまり、内在化した宇宙の外では源石は外部の物質と融合する事で外部の法則に従っているが、内在化した宇宙の中では源石自体が法則となるため、既存の法則が通用しない。
Logosはこの内在化した宇宙の文法(言語)を理解する事は出来ないが感じ取ることが出来る。広大で、壮大、無限。
本来であれば内在化した宇宙に到達した時点であらゆる物質は内在化した宇宙に広がる源石の海と同化し、消滅する事になるが、ドクターの「言語」によって法則が修正され、飛行艇共々同化を免れている。但し、ドクター自身もこの言語の事は理解出来ていない。しかし、ドクターだけは何の制約を受ける事も無い。
源石の海には何も存在しない。全ては源石によって封印されており、変化する事は無く、死ぬ事も無いサルカズの魂の還る場所。終着点。サルカズ達は内在化した宇宙に到達し、魂となっても戦いをやめる事は無い。そのため、魂に安寧が訪れる事は無い。
テラの言語には「宇宙」という単語は存在しない。
・サルカズの巫術
サルカズの巫術はサルカズが「アナンナ」に触れる事で習得したもの。同時に「アナンナ」の覚醒の原因でもある。数万年前の先民、神民、サルカズによる戦争の際は「ティカズの血」と「アナンナ」が組み合わさる事で戦場全体が法陣となり、サルカズの身体能力を強化し、源石の蔓延を後押しする事になった。
しかし、戦争は両者が大きな被害を受けたために長続きはせず、源石が大地の全てを覆うほどにはならなかった。
・クイサルトゥシュタの目的と血脈
クイサルトゥシュタは数千年前は魔王であり、他者に対しての絶対権力の力に誘惑され、何度も転生を繰り返していた。しかし、クイサルトゥシュタが求めていたものは魔王としての力だけでは無く、「アナンナ」を用いての魔王を超える絶対的な支配であり、この力を手に入れるためにシャイニングと純白の魂(黒い王冠を閉じ込めるための容器)であるナイチンゲールが必要となる。
また、クイサルトゥシュタの血筋は、血脈の力によって鉱石病に感染しない。
・テレジア
源石の根源の権限を奪う事で源石を全てを破壊する兵器にしようとした。テレジアが魔王の座を降りてもなお、黒冠の力が使えるのは源石の権限を入手しているため。
テレジアは源石の中の情報を修正する力を用いて、サルカズの終わりの無い戦いを終わらせた。これにより、サルカズの魂は内在化した宇宙に縛られる事が無くなり、「本当の死」を迎える。
源石に描かれているひし形
プリースティスの左目にも同じ模様が出ていた事から、プリースティスの目を表現しているものと思われる。
・文明の存続(魔王)
テレジアが黒冠の中に残したアーミヤの側にいて、アーミヤの成長を見守るというプログラム(感情と意志)がアーミヤの感情で映し出された存在。テレジアのこれまでの記憶と同じ感情を持ち合わせてはいるが、テレジア本人では無く、その事は文明の存続自身も理解している。アーミヤ以外にはアーミヤが許可した人物にしか見えない。
「疑問がある。巨人を自負し、神を自負し、創造主を自負し、サルカズの運命を司る前時代の悪霊は、本当にお前だけか?」
「ドクター」