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WELVOME RHODES ISLAND PRTS
>ようこそ、ドクター
>選択した項目:内化宇宙
内化宇宙
「内化宇宙」―――私は今のところはその場所の事をこう呼んでいる。ケルシーは内化宇宙こそが源石が「情報」を貯蔵した具現化だとは一度も言及した事は無い
「情報」という言葉には多くの意味がある。それは物体の存在と行動の状態を記述する土台と考えても良いし、ロジックチェーンの中での全ての物事の未知性を削る刃と考えても良い。或いは物事を繋げ、変化を認知させるブラケットであり、架け橋と言っても良いだろう。
しかし、ケルシーはこの言葉の使用に対して、私に少しの反応と驚きを感じていた――この使い方を私はとある理論の中でしか見たことが無いからだ。
私の源石に対する研究の中で、或いは私が再現した過去の源石研究の中で、「情報」とは全ての物質、エネルギーとその変化の課程を含む巨大な概念を指す。
それは壮大なエーテルであり、私達の全ての既知と未知の要素を網羅し、因果の外へと超越したものだ。源石はまさに情報を収集するための媒体であり、情報を再編集して成長を続ける。その使命を果たすまで――。
つまり、選ばれた全ての情報が収集される。源石の中の全ての情報は綺麗に並べられ、変化しない状態にしなければならない。それらがエネルギーとして抽出されたとしても、それは情報が再編集されて現実世界に戻った事の表れでしかない。源石の内部は全てにおいて静止しているはずだからだ。
>編集中:その前提の下、私達は源石内に生命活動と生存を供給する事が出来る空間を確認した。これは源石が示した特性に反している。理解しがたいことはそれだけではな■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
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>システムメンテナンスの準備をしています。全てのファイルが保存された事を確認して■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
>システムメンテナンス中、アクセスを強制終了させました。
>メンテナンス中…しばらくお待ち下さい…
>クロージャからメッセージを受け取りました。
>うわ、ドクター、さっき何したの?PRTSが設定した時間外でのメンテナンスを始めちゃったんだけど!それにバッググラウンドにも、君がさっき私が見たことも無い機能を起動させたっていうログがあるんだけれど。
>仕事をしていたんだ。
>とりあえずアクセスを調べてっと。二人か。
>ケルシー、まあ特におかしい訳じゃない。彼女は相変わらず君の仕事に注目しているっぽいしね。
>もう一人はアウルか!最初に現場に駆け付けるとは珍しいね。
>さっき入力した内容が突然変更されたんだが、これは君が前に追加した新たな機能か?
>バッググラウンドからのアクセスによる編集履歴は見えないけれどねえ。私が前に追加した新しい機能は同じ段落内の複数の言語とフォントの混在を自動的に統一して、表関数を自動的に上書き、プロジェクトパラメータ間の呼び出しを自動化す―
>まって、まって。さっきのアクセスがシステム内から消えちゃった。
>ドクターは他の事でもしてて。どういう事なのか見てみないと
>新規プロジェクトを作成中____
>認証中__________________
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>プロジェクト名を入力して下さい
>魂と魂の行き先__
>編集中:魂、魂とは……サルカズ達はよくこの言葉を口にしている。最初は、これはある種のサルカズ文化における死者の崇拝現象と、それによって生み出された特殊な文化記号、或いは死せる魂に対する大衆の特殊な呼称と考えていた。実際、「魂」はある種の集団的意志を表すと同時に、文化的記号としても存在する。
しかし、内化宇宙では、押し寄せる燦めく金の波の中で、私達は魂の存在を目撃した。これは魂を研究し、記録する最後の機会だった。それらは遠ざかり、消えてしまったからだ。
銀石崖の戦いが終わった後、サルカズたちは繰り返し、「魂」が遠くに行ってしまった事を感じたという事を言及していた。この事に私は啓発され、魂の真相に対していくつかの新たな考えを持つ事が出来た。
サルカズは魂を独立した存在として描いた。死後に辿り着く魂の居場所として描かれる事もある。数え切れない伝説の中で、英雄達は生命の中で、ある重要な時期に魂に感化されて征途につくか、死を目前にして悟りを開き、命の還る場所に向かう。
それは群の意志に包まれた瞬間であり、ありとあらゆる生命の感情が咆哮を上げ、魂に溶け込もうとしている個人は嵐の中で揺れる蝋燭の火のようだった。
しかし、アーミヤのような人物も存在し、キメラの魔王は直接的に魂との接触をしている。
魂はサルカズにとって、実際の所は「存在」していない。
経験的に認識出来るのはごく少数の個体のみだ。魂は物質世界には存在せず、その種族のとある知覚の奥底に存在し、集団の無意識の外に独立して存在する。サルカズは誕生する以前から無数の先祖が集まる感情の泉のに浸かり、そこを泳ぎ、魂を感じる。それが自己を形成する前だ。
サルカズが生まれる時は、即ち魂の懐から離れる時である。サルカズは死する事で徹底的に魂に溶け込む事になるだろう。この面で言えば、魂とはまさにサルカズの運命の集合体と言える。
魂達はサルカズの暗く不確かな運命の象徴だ。サンクタの共感覚とは異なる。
サルカズ達が感じた魂達は、個体や時間の制約を遥かに超越した膨大な意志である。
魂そのものが巨大で無秩序で狂暴な情報の流れだ。内化宇宙では、生命と意識を包み込む琥珀のように、燃え盛る炎の中へと投げ込まれているが、そこにその身を隠しているのがテレジアだ。
彼女は魂が内化宇宙の秩序によって徐々に解体され、秩序正しく穏やかな情報の流れに再編される事を理解している。これこそがテレジアの目的であり、魂は完全に解放され、新たに生まれるサルカズ達は終わりのない苦痛と苦しみから解放されるだろう。
未来のサルカズにとって、魂は伝説と物語の中にしか存在しないものとなり、全てのサルカズを束縛する「運命」も二度と存在し得ない。
彼女はこの時間の差を利用して、彼女と魂が完全に消える前に内化宇宙の一部の法則を書き換えたが、これによって修正された部分に現実宇宙も対応していく事になる――
サルカズには源石設計者の制御を受けない源石が存在する。 Civilight Eterna
>編集完了
>プロジェクト作成者:ドクター_
>最近の編集者:”魔王”_
>アクセスには権限が設定されています。権限グループメンバーのみが参照及び編集可能です。
Requesting Permissions Rhodes Island PRTS
>権限グループメンバー:ドクター、アーミヤ、「魔王」、ケルシー
>操作者:ケルシー